iTero(3Dスキャナー)で快適!精密!に型取り
iTero(アイテロ)とは?
インビザラインの型取りに欠かせない新しい型取りシステム
これまでの歯医者の型取りといえば、大きなトレーにドロドロした材料を入れたものをお口に入れ、数分間我慢するという方法で、多くの方に苦痛を与えるものでした。iTero(アイテロ)は、3Dスキャナーを使って歯の型取りができるシステムで、マウスピース矯正のインビザラインシステムのために開発された新しい技術です。iTeroであれば、苦しい思いをすることなく、歯をスキャンするだけで快適に、しかも精密に歯型を採取することができます。
インビザラインも、かつては従来の型取り方法で歯型を取って治療を行なっていました。しかし、新しい型取りシステムiTeroが開発されたことで、型取りが楽になっただけでなく、治療のスピードアップ、より精度の高い治療が実現しました。当院でもiTeroを導入することで、より患者様にとってストレスの少ない、質の高い治療を受けていただけるようになりました。
iTeroの4つの特長
従来では、シリコンの材料で型取りを行なっていました。シリコンでもある程度精度の高い型を取ることはできましたが、気泡が入ってしまったり、型が変形するリスクというのがありました。また、型を取る人が型取りを失敗して、やり直しをしなければならないこともありました。
iTeroでの3Dスキャンによる型取りでは、そのような材料を使った失敗が起こることはなく、誰が型を取っても、歯の細部まで精密に歯の形を記録することができます。これは1秒間に6000枚の画像を撮影することができる、新しいデジタル技術によって可能になりました。
精度の高い型が取れることで、それを元に作られるマウスピースの精度も向上するため、優れたフィット感が得られ、精度の高い治療効果が実現されます。
シリコンによる型取りは、材料が喉の方に流れてしまい、吐き気を催したりすることも少なくありませんでした。また、シリコンが固まるまでに数分間我慢をしなければなりませんでした。
iTeroでの3Dスキャンによる型取りでは、材料をお口の中に入れませんので、嘔吐反射に苦しむことなく、快適に型を取ることができます。
iTeroで歯型をスキャンするのに要する時間は上下でおよそ5~10分ほどです。これは従来の材料を使用した型取りでは考えられない速さです。
また、型取りが早く終わるだけでなく、治療の流れもスピーディになります。iTeroでスキャンして得られた歯型のデータはコンピューターへ転送され、治療計画を作成した後にもアメリカのインビザラインの本社工場へデータがオンラインで瞬時に送られ、マウスピースの製作が開始されます。
かつての方法だと、型取りしたものを輸送するまでに要する時間が余計にかかっていましたので、かなりの時間短縮になりました。
iTeroは光を当ててスキャンするシステムですが、使用されている光は放射線とは違って体に安全で、照射量が増えたとしても害がないので、心配はいりません。
また、シリコンのような材料を使用しませんので、材料が喉に流れる心配もありませんし、口の中に入るスキャンの先端部分は毎回交換しますので、感染を起こす心配もありません。