糖尿病でインプラント治療ができない! 砥部町主催のストレッチ教室で運動をして糖尿病改善から取り組みましょう
2018年8月27日
砥部町主催のストレッチ教室をご存知ですか?
では、実際にストレッチ教室に足を運んでみましょう!
砥部町主催のストレッチ教室の対象者は、町内に住民票のある方。月曜教室は10時から中央公民館で、火曜教室は同じく10時から県立医療技術大学で、水曜教室は9時半から老人福祉センターで開催されています。月曜日。火曜日、水曜日とあり、都合のよい曜日を選べるので、気軽に足を運んでみましょう。
糖尿病と歯科治療とのかかわりとは
糖尿病の方が抱えるリスク
糖尿病は、インスリン不足や、インスリンによる作用が低下することで、血糖値が高くなる疾患です。膵臓のランゲルハンス島で作られるインスリンは、血液中にあるブドウ糖やアミノ酸などの栄養素を細胞内に取り込む働きを持っています。糖尿病を発症し、インスリン不足やインスリンがきちんと働かない状態に陥ってしまうと、どれだけ食べものを口にしても、細胞は飢餓状態のまま。細胞が必要とするだけの栄養や酸素を受け取ることができず、手術を受けたあとや怪我をしたときなどに傷を治す能力が低下してしまいます。また、皮膚や粘膜の穴から細菌やウイルスが入り込んだときにも、細菌などの病原微生物を防ぐ白血球などが十分に活動することができません。それによって、感染しやすくなってしまうのです。さらに、感覚を司る知覚神経と身体を動かす運動神経、身体の状態を制御する自律神経の感覚も鈍くなり、傷ができても気づかないような事態にも。傷の治りにくさともあいまって、傷ができた部位が壊死しかねません。運動神経に障害が起こると、身体を動かすこと自体難しくなりかねないのです。
糖尿病の方がインプラント治療を受けるためには
歯を失った部位の顎骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着するインプラント治療は、外科的な処置を必要とします。しかし、糖尿病に罹患すると、細菌感染しやすくなったり傷口の治りが遅くなったりするため、外科的な処置には向いていません。コントロール不良の糖尿病になっている場合は、インプラント治療が受けられない恐れもあります。実際に、程度の差はあれ、糖尿病になっている方がインプラント治療を望まれた場合は、HbA1cが7.0未満であることが目安になります。空腹時の血糖時が180[mg/dl]以上の場合は、外科的な処置は中止されることになります。さらに、低血糖による発作を防ぐ目的で、食前の手術を避け、抗菌薬が術前に投与されます。必要に応じて止血薬などが投与され、高血糖を誘発するエピネフリンが含まれない局所麻酔が用いられます。さまざまな配慮がなされますが、糖尿病のリスクを最低限に抑えるには、インプラント治療前に糖尿病をコントロールすることが大切です。お口の中を快適な状態にするためには、体調を整えて臨む必要があるわけです。
まとめ
歯科医院で行うインプラント治療は、外科的な処置を必要とするため、糖尿病に罹患しておられる患者さまの場合は、注意が必要です。もちろん、歯科医師も細心の注意を払いますが、患者さまご自身が糖尿病のリスクを十分に理解し、術前によくコントロールできていなければ、インプラント治療そのものを受けられなくなるケースもあります。糖尿病に罹患している方はまず、軽い運動から始めるなど、糖尿病をコントロールすることがインプラント治療の第一歩だとお考えください。砥部町が主催しているストレッチ教室は、そのよい機会になるかもしれません。