歯痛止めの今・昔 | 昔は神頼みだった!?歯痛止めを祈願した松山市の「来迎寺」
2018年7月2日
来迎寺について
歯痛は神頼みや民間療法が主流だった?
また、歯痛を和らげるために、次のような民間療法が行われていました。
●梅干しを患部に当てる
●自然由来の生薬を使う
●大根おろしの汁を頬と患部の間に入れる
●よもぎの葉を噛みしめる
歯痛の原因となる虫歯を治療しなければなりませんが、虫歯が原因ということが知られていなかったため、このような民間療法が広まっていったと考えられます。
自分でできる歯痛止めの方法
口の中を清潔にする
口をすすいだり歯を磨いたりして、口の中を清潔にしましょう。虫歯が進行すると、歯の穴が深くなっていきます。その穴に食べかすが詰まると、歯や神経が圧迫されて痛むことがあります。そのため、歯に詰まった食べかすを取り除くことで、歯痛の軽減が期待できます。
患部を冷やす
患部を冷やして血流を抑えることで、歯痛を和らげることができる場合があります。歯を直接冷やすのではなく、タオルに包んだ保冷剤を頬に当てるか、冷湿布を貼りましょう。また、口に氷を含むことで一時的に神経を麻痺させて痛みを和らげることができる場合もあります。ただし、知覚過敏の場合は痛みが増すこともあるため注意が必要です。
痛み止めを飲む
痛みを和らげる効果がある「鎮痛剤」を飲むことで、一時的に歯痛を緩和できます。歯専用の鎮痛剤はないため、歯以外の痛みにも効果が期待できるロキソニンやバファリンなどを飲みましょう。特に、ロキソニンは歯科で処方される鎮痛剤の一つで、バファリンなどと比べて高い効果が期待できます。また、速やかに歯痛を和らげることができることも特徴です。
ツボを押す
ツボを押すことで痛みが和らぐ場合があります。鎮痛効果が期待できるツボは様々ですが、中でも有名なのが「合谷(ごうこく)」と「歯痛点(しつうてん)」です。合谷は、親指と人差し指の付け根のうち少し指側にあるツボです。歯痛点は、中指の付け根と薬指の付け根の間にあります。どちらも強めに押すのですが、歯痛点は合谷よりも強く押すことが大切です。
痛み止めは一時的な対処法でしかありません
虫歯で問題となるのは歯の痛みだけではありません。
虫歯によって歯が痛いということは、歯を構成する象牙質に虫歯が達しているということです。この場合は、虫歯になったところを削る処置が必要です。虫歯がさらに進行すると、神経を取り除いて歯の根の治療をしなければなりません。そして、この状態を長期間放っておくと、神経が少しずつ死んでいき、次第に痛みを感じなくなります。これは、虫歯が治った訳ではなく、痛みを感じるための神経の機能が失われたために、痛みを感じなくなったということです。しばらく経った頃に歯茎が腫れて満足に食事を摂れなくなったり、歯が割れやすくなったりします。
自分の歯を残すためにも、歯痛を感じたら早めに歯科医院で治療を受けましょう。