え!?飛行機に乗れない?インプラントは金属探知機に反応するのか?
松山空港とは

インプラントに使用されている素材
チタンの特徴
チタンには、次の2つの特徴があります。
●金属アレルギーが起こりにくい
金属アレルギーは、金属から溶け出した金属イオンが身体に取り込まれることで引き起こされます。チタンには、空気に触れると表面に膜を張るという特性があるため、金属イオンによる影響を受けることがないのです。なお、他の金属が混ざったチタンを使った場合、チタン以外の金属から金属イオンが溶け出す恐れがありますが、インプラントには基本的に純度99.9%のチタンを使用しているため、その心配はありません。
●骨と結合しやすい
強度が高く、骨と結合しやすいという特性があります。この特性を活かして、骨を固定するためのボルトにも使用されています。
このように、チタンは身体に優しくインプラントに適した素材と言えるのです。
インプラントは金属探知機に反応するの?
金属探知機に反応したときの対処法

搭乗の際に金属探知機が反応した場合は警告音が鳴りますので、インプラントが入っていることを係員に伝えてください。係員の指示に従って口の中を見せるなど対応することで、ゲートを通過できるでしょう。
金属探知機による検査を受ける前に準備しておくこと
また、医療機関によっては治療に関する情報が入ったIDカードを発行してもらえます。コミュニケーションが難しい海外で金属探知機を巡るトラブルに巻き込まれたときなど、提示するとよいかもしれません。インプラントが写っているレントゲン写真のコピーも役立つでしょう。
金属探知機に反応しやすい歯科技工物はある?
金属床義歯が金属探知機に反応しやすい理由は、鉄に近い性質を持つコバルトなどを材料としたものを使用することが多いためです。チタンを使用した金属床義歯であれば金属探知機に反応する可能性は低いのですが、コバルトなどを使ったものよりも価格が高くなっています。
なお、入れ歯は取り外しが可能なため、金属探知機が反応しても大きな問題にはなりません。