え!?飛行機に乗れない?インプラントは金属探知機に反応するのか?
2018年7月16日
愛媛県松山市には松山空港があります。日本各地への旅行や出張に便利な空港ですが、利用の際に心配なのが、インプラントが金属探知機に引っかからないかということでしょう。インプラントは金属を使用しているため、心配している方も多いようです。ここでは、金属探知機はインプラントの金属に反応するのか、検査を受ける前の事前準備などについてご紹介します。
松山空港とは
松山空港は、昭和31年に民間空港として開港し、時代と共に変化する顧客のニーズに応えるために新会社を設立するなど、絶えず変化し続けてきました。ショッピングゾーンやレストランゾーン、スカイラウンジなどが備えられており、飛行機に搭乗しなくても楽しめるようになっています。
インプラントに使用されている素材
インプラントは、骨に金属の土台を埋め込んで結合させ、その上に人工の歯を被せることで口腔機能の改善が期待できる治療法です。金属には金や銀、鉄や銅、チタンなど様々な種類があり、インプラントにはチタンが使用されています。
チタンの特徴
チタンには、次の2つの特徴があります。
●金属アレルギーが起こりにくい
金属アレルギーは、金属から溶け出した金属イオンが身体に取り込まれることで引き起こされます。チタンには、空気に触れると表面に膜を張るという特性があるため、金属イオンによる影響を受けることがないのです。なお、他の金属が混ざったチタンを使った場合、チタン以外の金属から金属イオンが溶け出す恐れがありますが、インプラントには基本的に純度99.9%のチタンを使用しているため、その心配はありません。
●骨と結合しやすい
強度が高く、骨と結合しやすいという特性があります。この特性を活かして、骨を固定するためのボルトにも使用されています。
このように、チタンは身体に優しくインプラントに適した素材と言えるのです。
インプラントは金属探知機に反応するの?
インプラントは、金属探知機に反応する可能性はあるものの、その確率はかなり低いと言えるでしょう。金属探知機は、サイズが大きく分子量が多い金属に反応しやすいのですが、インプラントのチタンはサイズが小さく分子量も少ないため、反応する可能性が低いと考えられます。インプラントが金属探知機に反応したため、飛行機に搭乗できなかったという報告はありません。実際に、そのようなことが起きていたとしても、頻度はかなり少ないと考えられます。
金属探知機に反応したときの対処法
金属探知機は、危険物を持ち歩いていないか、体内に隠していないかを調べるために行われます。そのため、金属探知機が反応してしまうと、ボディチェックを受けることになります。
搭乗の際に金属探知機が反応した場合は警告音が鳴りますので、インプラントが入っていることを係員に伝えてください。係員の指示に従って口の中を見せるなど対応することで、ゲートを通過できるでしょう。
金属探知機による検査を受ける前に準備しておくこと
基本的にインプラントが入っていることを口頭で伝えるだけでよいのですが、インプラント手術の証明書を携行すると安心かもしれません。証明書には、インプラント手術を受けた医療機関・医師の名前、手術の内容などが記載されています。
また、医療機関によっては治療に関する情報が入ったIDカードを発行してもらえます。コミュニケーションが難しい海外で金属探知機を巡るトラブルに巻き込まれたときなど、提示するとよいかもしれません。インプラントが写っているレントゲン写真のコピーも役立つでしょう。
金属探知機に反応しやすい歯科技工物はある?
インプラント以外にも金属を使用する治療があります。そのうち、金属探知機が反応しやすいものが、自費診療の金属床義歯(入れ歯)です。保険診療の入れ歯は、歯肉に触れる部分がプラスチックとなっているのですが、装着時の違和感が大きいというデメリットがあります。金属床義歯は、歯肉に触れる部分に金属を採用することで、装着時の違和感を抑えられるようになっているのです。
金属床義歯が金属探知機に反応しやすい理由は、鉄に近い性質を持つコバルトなどを材料としたものを使用することが多いためです。チタンを使用した金属床義歯であれば金属探知機に反応する可能性は低いのですが、コバルトなどを使ったものよりも価格が高くなっています。
なお、入れ歯は取り外しが可能なため、金属探知機が反応しても大きな問題にはなりません。
まとめ
愛媛インプラントクリニックかまくら歯科では、インプラント治療を提供しております。インプラントに金属探知機が反応して飛行機に搭乗できなくなる可能性は極めて低いのでご安心ください。しかしながら、絶対に金属探知機が反応しないとは限らないため、心配な方はインプラント治療の証明書を携行するようにしましょう。