抜歯しなくてもよくなる?子供のころにしたい「床矯正」とは?
2018年7月20日
あまり馴染みがないかもしれませんが、子供だからこそできる矯正方法で、この機会に是非とも検討したい矯正方法です。かまくら歯科と一緒に詳しく見ていきましょう。
床矯正ってなに?
大人はできないの?
治療にはどのくらいかかるの?
床矯正のメリットとは
取り外しが可能なのは便利
一般的な歯列矯正だと、ブラケットを取り外すことは基本的にできません。食事の際や歯磨きの際に邪魔になると聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。その点、床矯正の器具は自分で取り外すことができるので、食事を美味しく楽しめたり、歯の隅々まできちんと磨けたりと日常生活で邪魔になることがあまりありません。ずっと装着していることが難しい子供でも、比較的楽に治療にあたることができます。
虫歯になりにくい
取り外しが可能な点と共通しますが、器具を取り外して歯磨きや口内のケアができるため、虫歯になりにくい状態を保つことが可能になります。ブラケットを装着した従来の矯正方法では、どうしても歯ブラシがとどかないところや器具と歯の間に汚れが溜まってしまい、虫歯になりやすくなってしまいましたが、床矯正ではその心配がありません。
大人になってからの矯正が楽に
子供の時に床矯正をして顎を拡げておけば、大人になってさらに歯並びを矯正するとなった際も、抜歯をせずに済むことがあります。歯の傾きや歯並びは大人になるにつれて悪化してしまうので、子供の頃から対策しておくのが有効ですし、抜歯をしてブラケットを装着してと大掛かりな矯正治療を回避できる可能性が高まるのはうれしいことですよね。
床矯正のデメリットとは
場合によっては顎が元に戻ってしまうことも
床矯正は、器具を装着してゆっくりと顎の骨を拡げていくものですから、長時間器具を外したままにしてしまうと、拡がった顎がすこしずつ元の大きさに戻ってしまうことがあります。食事や歯磨きなど一時的なもの以外は常時しっかりと装着することが必要です。
決まった操作を繰り返す必要がある
毎日決まった時間に器具のネジを回して調整していく必要があります。ネジを回すことで、顎の拡がりを大きくしていくためです。うっかりとネジを回し忘れてしまうと、治療の効果が弱まり、治療期間も長引いてしまうことがあります。
歯ぎしりをする子には向かないことも
夜寝ている時や集中している時に歯ぎしりをするクセがある子供には、残念ながら床矯正は向いていません。歯ぎしりをすることで器具に負荷がかかり、矯正装置が壊れてしまう可能性があるのです。歯ぎしりは直そうと思っても無意識のうちに行っていることが多いですから、床矯正を検討する際は歯ぎしりについて歯科医師に相談してください。
多少注意すべきところはありますが、それでもメリットが多い床矯正。そろそろ子供の乳歯が生え変わるという方、子供の歯並びが気になるけれど抜歯は避けたいという方は、一度床矯正を検討されてみてはいかがでしょうか。一般的な歯列矯正に比べ痛みもあまりありませんし、歯磨きなどのケアも簡単に行えます。子供のきれいな歯並びを手助けする、第一歩を踏み出しませんか?