お口のトラブルQ&A!
2018年11月30日
Q.口内炎が治りません、対処法は?
A.口の中を出来るだけ清潔に保ち、口内炎ができてから2週間以上たっても治らなければ、どのタイプの口内炎なのかを見極め治療をおこなうためにも、歯科医院を受診しましょう。
口内炎の種類は、アフタ性、カタル性、ヘルペス性、潰瘍性、壊疽性、水泡性、紅斑性などに分類されており、一番ポピュラーな口内炎であるアフタ性口内炎は、精神的ストレス、免疫力低下、機械的刺激によって口内炎を発症してしまうのではないかと考えられています。
アフタ性の口内炎に限らず、口内炎ができた場合は、歯磨きや口腔ケアをすると、患部に触れてしまい痛みを生じることを避けるために、歯磨きなどをあえておこなわずにいる人も中にはいらっしゃいますが、出来る限り口の中を清潔に保つためにも、歯磨きは欠かさずにおこないましょう。また、アルコールや辛い食べ物は避け、過度に刺激をしないように心がけましょう。
Q.冷たいもので歯が染みます、知覚過敏?
A.歯が染みる原因は知覚過敏の他にもあるために、自己判断せずに1度歯科医院を受診しましょう。
冷たいもので歯が染みる要因で考えられるのは、知覚過敏と虫歯です。知覚過敏と一般的には呼ばれていますが、正式名称は象牙質知覚過敏症です。歯ブラシのし過ぎで歯肉がすり減ってしまったり、歯周病が進行し歯肉が衰退してしまったりしている場合は、歯の根っこの部分が露出してしまい、今まで歯肉で守られていた象牙質が外部にさらされ、刺激をうけることで歯が染みると感じる場合もあります。
知覚過敏、虫歯とそれぞれ治療方法は異なり、原因を見つけ出し対処することが大切です。
Q.つめものがとれてしまいました。次の予約まで放置して大丈夫?
A.歯科医院に連絡を入れ、指示を仰ぎましょう。
治療中の歯には、仮の詰め物で治療によってあいた穴を塞ぐことがあります。また正式な補綴物を装着するために仮歯とよばれる歯も、簡易的に装着しているために、取れてしまう場合があります。次の予約までにお日にちが空いてしまう場合には、歯科医院に連絡をして指示を仰ぎましょう。
そのまま放置してしまった場合、審美的に劣るだけではなく、二次齲蝕や正式な補綴物が装着できなくなってしまう可能性も少なからずあり、迅速な処置が必要となります。
Q.舌が白いのはなぜ?病気?
A.舌苔と呼ばれる、舌に付着した汚れです。うっすらと付着している程度ならば、問題ありません。
舌全体が白く、もとの舌が見えないほどに白くなっている場合は、精神的ストレス、免疫力低下、睡眠不足、ドライマウスなどが原因で舌が白くなっている可能性があります。このような場合は、舌クリーナーや柔らかい歯ブラシで舌をなぞるようにして汚れを除去し、睡眠をしっかりとり、栄養のある食事をとり、なるべくストレスのない生活を心がけ、ドライマウスの場合は十分な水分をこまめに摂取するようにし、口周りをマッサージするなどして、唾液の分泌を促しましょう。
また、舌苔が黄色い場合は、喫煙からの影響が考えられ、舌苔がある患者さまの多くが舌に痛みを感じています。これは、舌苔が舌の表面を覆ってしまうため、舌が乾燥しているために生じる痛みと考えられます。
Q.自費診療と保険診療の違いは?
A.保険診療では使用する材料、治療方法が限定されているため、適正な治療費を自己負担で支払い治療を受ける治療を自費診療と呼びます。
保険診療の場合は、患者さまにご負担して頂く治療費は0割から3割ではありますが、国が定める保険診療は、疾病を最低限の標準治療ができることが前提であり、より優れる技術や、材料で治療をおこなう場合は、全額自己負担である自費診療となります。
自費診療の場合は、歯科医院により価格設定や治療方法は異なるために、事前にしっかりと説明をうけ、納得した上で治療をおこないましょう。
Q.子どもの歯並びが隙間だらけで心配です。矯正が必要ですか?
A.隙間が空いているだけなら問題はありません。
乳歯の歯列の場合、将来生えてくる大きな永久歯が生えてくるスペースを確保するために、あえて歯と歯の間に隙間をつくります。逆に乳歯の歯列に十分な隙間がない場合や、前歯が窮屈に生えていたり、重なるように生えていたりする場合は、顎の成長に何らかの問題が生じている場合があり、矯正が必要になる可能性もあります。
以上、患者さまよりご質問、ご相談をよく頂く項目をピックアップして、ご紹介していきました。お口の中は、虫歯だけではなく様々なトラブル、疾患が起こりうります。万が一のために知識を身に付け、備えましょう。