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インプラントでもアイコスや電子タバコなら吸ってもよいの?

2018年4月20日

近年、アイコスなどの電子タバコが、急速に普及しています。この人気の理由は、火を使う通常の紙巻きタバコより害が少ないからでしょう。

ただ、インプラントの治療を受けた場合、禁煙しなければなりません。喫煙者の中にはご存知の方もいらっしゃるかと思います。
では、紙タバコより害が少ない電子タバコなら、インプラントを入れた人が吸っても大丈夫なのでしょうか。かまくら歯科がお答えします。

結論「電子タバコも駄目」

結論「電子タバコも駄目」
結論を申し上げますと、インプラントを入れている人は、電子タバコも吸わないようにしたほうがいいでしょう。
電子タバコに対しては、「紙巻きタバコよりマイルド。害が少ない」というイメージを持っている方もいると思いますが、電子タバコもタバコであることに変わりはありません。何より、タバコの害は電子タバコにも含まれているのです。
よって、電子タバコもインプラントに悪影響を及ぼしてしまうと考えた方がよいでしょう。
インプラントの治療を受ける前に、歯科医から禁煙するようにすすめられたかと思いますが、それは「電子タバコを含むすべてのタバコを辞めてください」という意味です。
そのため、「電子タバコなら大丈夫」ということはありません。

そもそもインプラント治療とは

なぜ、インプラントを入れた人は喫煙を避けたほうがいいのでしょうか。
その理由を理解するには、インプラントの治療法について知っておく必要があります。
インプラント治療では、まず、歯が失われた顎(あご)の骨に、チタンという金属でつくられた人工の歯の根を埋め込みます。このとき、歯茎を切開します。
そして、顎に埋めた「人工歯根」に「アバットメント」という結合器具を取り付け、そこに実際に食べ物を噛むことになる「人工歯」を装着するわけです。
インプラントの治療において、この人工歯根を顎の骨に埋める手術は、最も重要な部分と言っても過言ではありません。
チタンという、人にとっての異物を骨に結合させた上に、噛むという強い力に耐えられるようにしなければならないからです。
そのため、歯科医の高い技術力はもちろんのこと、治療後は患者さん自身のケアも必要になるのです。
しかし、インプラントの治療を受けながらタバコを吸い続けると、切開した歯茎の治りが悪くなります。
基本的に、人工歯根は歯科医の指示通りにケアしていれば長期にわたって使うことができますが、メンテナンスを怠ったりインプラントにとってよくない習慣を続けたりしていると、最悪の場合インプラントが抜け落ちることにもなりかねません。
したがって、電子タバコを含むすべてのタバコは、間違いなくインプラントにとってよくない習慣といえるのです。

そもそも電子タバコとは

なぜ、アイコスなどの電子タバコは、紙巻きタバコよりもマイルドなイメージがあるのでしょうか。
その理由としては、まず加熱式であることが挙げられるでしょう。
一般的な紙巻きタバコは、火をつけてタバコの葉を燃やして吸います。タバコの葉を燃やしたときに大量の煙が出るので、周囲に有害物質と臭いとまき散らすことになるわけです。
しかし、加熱式の電子タバコは葉を燃やさずに熱を加えるだけなので、煙はほとんど出ず、臭いもそこまで強くありません。
また、電子タバコは有害物質を90%カットしているとされています。
ですから、紙巻きタバコを吸うより健康被害が小さいというのは事実なのです。
それこそ、タバコと歯の関係で真っ先に問題になるのは「タールが歯を黄ばませること」ですが、電子タバコはタールを大幅にカットしています。
よって、電子タバコが歯を黄ばませにくいのも事実です。
健康被害が小さかったり歯の黄ばみが抑えられたりすることで、「電子タバコがインプラントに与える影響も小さくなっている」と思われているようですが、そのようなことは証明されていません。
むしろ、多くの歯科医が「電子タバコも紙巻きタバコ同様、インプラントに甚大な被害を与える可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

インプラントでも歯周病を発症する

インプラントでも歯周病を発症する
インプラントは人工物なので、虫歯にはなりません。
それは事実なのですが、このことから連想して、「インプラントにすれば歯周病にもかからない」と理解している方がいます。
しかし、それは大きな間違いであり、インプラントにしても歯周病になるのです。
インプラントの歯周病の発端になるのは、「インプラント周囲炎」という、インプラントを入れた人だけに起きる歯のトラブルです。
インプラント周囲炎は、発症当初は歯茎が赤くなったり腫れたりするだけですが、これを放置しておくと、歯茎とインプラントの間に溝(みぞ)ができてしまいます。
この溝が大きく深くなると細菌が顎の骨に達し、骨を溶かしていくのです。そして、顎の骨が溶けていくとインプラントがぐらつくようになるため、最終的にインプラントが抜け落ちてしまう可能性も否めません。
このメカニズムは、通常の歯周病とほとんど同じです。

電子タバコもインプラントの歯周病を悪化させる

喫煙は、インプラントの歯周病を加速させる可能性があります。
なぜなら、タバコを吸うと血管が収縮し、歯の周辺の血管も細くなるため、栄養や酸素が届きにくくなるからです。
また、周辺細胞に届く栄養と酸素が減ると、インプラントと歯茎の間に溝ができたときに、修復する力が失われます。それにより、歯周病の進行が速まってしまうのです。
もちろん、電子タバコでも血管が収縮してしまう効果はありますので、注意しなくてはなりません。

電子タバコにもニコチンが含まれているから駄目

ニコチンを体内に取り込むと、交感神経が優位になります。交感神経が優位になると、唾液の粘度が増し、唾液量が減ります。その結果、唾液がもたらす免疫力が落ち、口の中の炎症が起きやすくなるのです。
その炎症がインプラント周辺に起きれば、先ほど紹介したインプラント周囲炎となるわけです。
ニコチンは電子タバコにも含まれていますので、注意しましょう。
また、電子タバコの関係者は、「紙巻きタバコの有害物質を90%カットした」と言いますが、それは言葉のあやです。
たとえ90%カットされていても、「紙巻きタバコの有害物質が10%も残っている」ということを忘れてはなりません。
インプラントにダメージを与える点では、電子タバコも紙巻きタバコも同じなのです。

ナメてはいけない!お口の健康を守る唾液の働き

2018年4月5日

文学などで用いられる「あの人は唾棄(だき)すべき存在だ」という表現は、その人への嫌悪感を強く表したものです。「唾液を口の中から吐き棄てるように排除したい存在」という意味になります。また、他人に唾を吐きかけることは、最大の侮辱方法です。

このように、日常生活において嫌われ者として扱われることが多い唾液ですが、実は人の健康に深くかかわっているのです。
うっかり人を不快にさせてしまう口臭にも、唾液が関係しているのです。
ではさっそく、かまくら歯科と一緒に見ていきましょう。

唾液の基礎知識

唾液の基礎知識
唾液はなんと、1日に1~1.5リットルも出ています。
唾液は唾液腺という組織から出てきます。唾液腺は、耳の下と顎の下と舌の下の3カ所にあります。

唾液の99%は水分です。そのほかにナトリウムやカルシウム、消化酵素などが含まれています。

唾液には
●サラサラ唾液
●ネバネバ唾液
の2種類があります。
それぞれの特徴を紹介します。

サラサラ唾液

サラサラ唾液は粘り気が少ない唾液で、リラックスしているときに出てきます。食事をするときにもよく出てきます。
サラサラ唾液には、食事をした後の消化を助ける機能があります。

ネバネバ唾液

ネバネバ唾液はねっとりした唾液で、緊張したときに出てきます。
たくさんの人の前で話さなければならにときに口の中に違和感が生じるのは、ネバネバ唾液のせいです。

ネバネバ唾液を嫌う人もいますが、ネバネバ唾液にもきちんと機能があります。そのネバネバした特性を生かし、口の中の細菌を絡め取っているのです。
またネバネバしているので口の中に張り付きやすくなり、粘膜を守ってくれます。

唾液の8つの仕事

唾液は次の8つの仕事をすることで、人の健康を維持しています。
●消化を良くする
●味を感じさせる
●細菌の侵入を防ぐ
●がん予防にも?
●老化予防にも?
●飲み込みやすくする
●虫歯を予防する
●口臭を防ぐ
1つずつ見ていきましょう。

消化を良くする

唾液には食べ物を分解する酵素が含まれています。
食物を消化したり栄養を吸収したりするのは胃や腸の仕事ですが、口の中で唾液によって食物を分解することで、消化や吸収がしやすくなるのです。
つまり唾液は、胃や腸をアシストしているのです。

味を感じさせる

唾液の8つの仕事

味は舌で感じるのですが、舌の表面を乾かした状態で味のある食物をのせても、味を感じることはできません。
舌は、唾液に溶けた食物の味を感じているのです。
唾液がなかったら味気ない食事をすることになるのです。

細菌の侵入を防ぐ

唾液の中に、細菌を殺す成分が含まれています。
まだネバネバ唾液は細菌を絡め取る効果があります。

がん予防にも?

唾液は、がん予防にも関係しているという研究結果もあります。
唾液に含まれている「ペルオキシターゼ」という酵素に、活性酸素を分解する効果があることが分かったのです。
活性酸素は、がんの発生に関与していると言われています。
がんのほかにも、活性酸素は心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型認知症にも関与しているとする研究者もいます。
活性酸素を叩く唾液は、とてもありがたい存在といえます。

老化予防にも?

活性酸素は細胞を衰えさせるので、活性酸素を分解できれば老化スピードを落とすことができます。
ということは、活性酸素を分解する健康な唾液を持つことは、老化予防にもつながるということです。

飲み込みやすくする

乾いた物体は滑りにくいのですが、その物体に水をかけて湿らせると滑りやすくなります。
食べ物と口の中の関係も同じことがいえて、乾いた食べ物であっても唾液をかけて湿らせると、口から喉、喉から胃へとスムーズに滑っていきます。
高齢者が食べ物の飲み込みに苦労するのは、飲み込む力が衰えるだけではなく、唾液の量が減り、食べ物の口の中での滑りが悪くなっているからなのです。

虫歯を予防する

歯科クリニックの歯医者たちは、唾液の成分に注目しています。
虫歯の原因の1つに、歯の表面のエナメル質が溶ける現象があります。
口の中が酸性に傾くと、エナメル質が溶けていきます。
唾液は、口の中を酸性にしている酸を洗い流すことで、エナメル質が溶けないようにしているのです。

口臭予防

口の中の細菌が異常繁殖すると、口臭を発生することがあります。
口臭を出す細菌は、酸素が少ないほうが活発になります。
サラサラ唾液には酸素がたっぷり含まれているので、健康な唾液が出ていると、細菌はおとなしくなるのです。
唾液が少なくなると細菌が活性化するので、口臭を発するようになってしまうのです。

ドライマウスは怖い

唾液の量が減り、いつも口の中が乾燥している状態のことをドライマウスといいます。
ドライマウスは、歯周病、口内炎、味覚障害を引き起こします。

また糖尿病や自己免疫疾患、薬の影響などによってドライマウスが起きることがあります。
つまりドライマウスの背後に重大な健康上の問題が隠されているのかもしれないのです。

唾液は健康維持に貢献し、健康の異常を知らせる働きもあるのです。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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