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歯科コラム

インプラントでもアイコスや電子タバコなら吸ってもよいの?

投稿日: 2018/04/20
鎌倉聡
この記事を書いたのは…
院長・歯科医師 鎌倉 聡

〈略歴〉
九州歯科大学卒業後、愛媛大学付属病院歯科口腔外科勤務、一般開業医勤務を経てかまくら歯科クリニックを開院。
その後、日本大学歯学部生理学講座にて博士号取得、日本歯周病学会認定医取得、ノーベルバイオケア社プランニング教室松山にて講師も務める。

近年、アイコスなどの電子タバコが、急速に普及しています。この人気の理由は、火を使う通常の紙巻きタバコより害が少ないからでしょう。

ただ、インプラントの治療を受けた場合、禁煙しなければなりません。喫煙者の中にはご存知の方もいらっしゃるかと思います。
では、紙タバコより害が少ない電子タバコなら、インプラントを入れた人が吸っても大丈夫なのでしょうか。かまくら歯科がお答えします。

結論「電子タバコも駄目」

結論「電子タバコも駄目」
結論を申し上げますと、インプラントを入れている人は、電子タバコも吸わないようにしたほうがいいでしょう。
電子タバコに対しては、「紙巻きタバコよりマイルド。害が少ない」というイメージを持っている方もいると思いますが、電子タバコもタバコであることに変わりはありません。何より、タバコの害は電子タバコにも含まれているのです。
よって、電子タバコもインプラントに悪影響を及ぼしてしまうと考えた方がよいでしょう。
インプラントの治療を受ける前に、歯科医から禁煙するようにすすめられたかと思いますが、それは「電子タバコを含むすべてのタバコを辞めてください」という意味です。
そのため、「電子タバコなら大丈夫」ということはありません。

そもそもインプラント治療とは

なぜ、インプラントを入れた人は喫煙を避けたほうがいいのでしょうか。
その理由を理解するには、インプラントの治療法について知っておく必要があります。
インプラント治療では、まず、歯が失われた顎(あご)の骨に、チタンという金属でつくられた人工の歯の根を埋め込みます。このとき、歯茎を切開します。
そして、顎に埋めた「人工歯根」に「アバットメント」という結合器具を取り付け、そこに実際に食べ物を噛むことになる「人工歯」を装着するわけです。
インプラントの治療において、この人工歯根を顎の骨に埋める手術は、最も重要な部分と言っても過言ではありません。
チタンという、人にとっての異物を骨に結合させた上に、噛むという強い力に耐えられるようにしなければならないからです。
そのため、歯科医の高い技術力はもちろんのこと、治療後は患者さん自身のケアも必要になるのです。
しかし、インプラントの治療を受けながらタバコを吸い続けると、切開した歯茎の治りが悪くなります。
基本的に、人工歯根は歯科医の指示通りにケアしていれば長期にわたって使うことができますが、メンテナンスを怠ったりインプラントにとってよくない習慣を続けたりしていると、最悪の場合インプラントが抜け落ちることにもなりかねません。
したがって、電子タバコを含むすべてのタバコは、間違いなくインプラントにとってよくない習慣といえるのです。

そもそも電子タバコとは

なぜ、アイコスなどの電子タバコは、紙巻きタバコよりもマイルドなイメージがあるのでしょうか。
その理由としては、まず加熱式であることが挙げられるでしょう。
一般的な紙巻きタバコは、火をつけてタバコの葉を燃やして吸います。タバコの葉を燃やしたときに大量の煙が出るので、周囲に有害物質と臭いとまき散らすことになるわけです。
しかし、加熱式の電子タバコは葉を燃やさずに熱を加えるだけなので、煙はほとんど出ず、臭いもそこまで強くありません。
また、電子タバコは有害物質を90%カットしているとされています。
ですから、紙巻きタバコを吸うより健康被害が小さいというのは事実なのです。
それこそ、タバコと歯の関係で真っ先に問題になるのは「タールが歯を黄ばませること」ですが、電子タバコはタールを大幅にカットしています。
よって、電子タバコが歯を黄ばませにくいのも事実です。
健康被害が小さかったり歯の黄ばみが抑えられたりすることで、「電子タバコがインプラントに与える影響も小さくなっている」と思われているようですが、そのようなことは証明されていません。
むしろ、多くの歯科医が「電子タバコも紙巻きタバコ同様、インプラントに甚大な被害を与える可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

インプラントでも歯周病を発症する

インプラントでも歯周病を発症する
インプラントは人工物なので、虫歯にはなりません。
それは事実なのですが、このことから連想して、「インプラントにすれば歯周病にもかからない」と理解している方がいます。
しかし、それは大きな間違いであり、インプラントにしても歯周病になるのです。
インプラントの歯周病の発端になるのは、「インプラント周囲炎」という、インプラントを入れた人だけに起きる歯のトラブルです。
インプラント周囲炎は、発症当初は歯茎が赤くなったり腫れたりするだけですが、これを放置しておくと、歯茎とインプラントの間に溝(みぞ)ができてしまいます。
この溝が大きく深くなると細菌が顎の骨に達し、骨を溶かしていくのです。そして、顎の骨が溶けていくとインプラントがぐらつくようになるため、最終的にインプラントが抜け落ちてしまう可能性も否めません。
このメカニズムは、通常の歯周病とほとんど同じです。

電子タバコもインプラントの歯周病を悪化させる

喫煙は、インプラントの歯周病を加速させる可能性があります。
なぜなら、タバコを吸うと血管が収縮し、歯の周辺の血管も細くなるため、栄養や酸素が届きにくくなるからです。
また、周辺細胞に届く栄養と酸素が減ると、インプラントと歯茎の間に溝ができたときに、修復する力が失われます。それにより、歯周病の進行が速まってしまうのです。
もちろん、電子タバコでも血管が収縮してしまう効果はありますので、注意しなくてはなりません。

電子タバコにもニコチンが含まれているから駄目

ニコチンを体内に取り込むと、交感神経が優位になります。交感神経が優位になると、唾液の粘度が増し、唾液量が減ります。その結果、唾液がもたらす免疫力が落ち、口の中の炎症が起きやすくなるのです。
その炎症がインプラント周辺に起きれば、先ほど紹介したインプラント周囲炎となるわけです。
ニコチンは電子タバコにも含まれていますので、注意しましょう。
また、電子タバコの関係者は、「紙巻きタバコの有害物質を90%カットした」と言いますが、それは言葉のあやです。
たとえ90%カットされていても、「紙巻きタバコの有害物質が10%も残っている」ということを忘れてはなりません。
インプラントにダメージを与える点では、電子タバコも紙巻きタバコも同じなのです。

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