オールオン4をしたら口臭がする?原因と対策は?
2018年5月5日
しかし、「人工歯だから、オールオン4だから口臭が起きない」というわけではありません。
今回は、オールオン4を入れた後に生じる口臭の「5つの原因」と「2つの対策」をかまくら歯科がご紹介します。
原因1:ポケットに歯周病菌が繁殖する

しかし、それまで口臭がなかった人が、オールオン4の治療後に口臭が発生した場合、細菌が口の中で増えている可能性があります。
口の中の細菌には「悪さ」をしないものもありますが、恐いのは歯周病菌です。
「オールオン4は人工歯なのだから虫歯にならない。ならば歯周病になるはずがない」という理解は間違っています。
オールオン4を入れた人の歯にも、歯周病菌が発生する可能性があります。
オールオン4の治療後に手入れを怠ると、インプラントと歯茎の間に溝ができてしまいます。
その溝は次第に深く広くなり「ポケット」を形成し、そこが歯周病菌の巣になってしまうのです。
歯周病菌はいわゆる「毒ガス」を吐き出すため、それが口臭の原因になるということです。
原因2:インプラント周囲炎に進んでしまう
インプラント周囲炎は汚れが多い口の中に起きるので、「汚れによって口臭が生じている」=「インプラント周囲炎が発症している」ということが起きているかもしれません。
インプラント周囲炎が口臭の原因になることもありますし、口臭を引き起こしている何かがインプラント周囲炎を引き起こすこともあります。
原因3:歯周病が発症する
インプラント周囲炎にもかかわらず治療をせずにいると、口臭が強くなってきた頃には歯周病に進んでいるかもしれません。
また、歯周病菌が猛威を振るうと、出血したり膿を持ったりします。この膿が口の中に排出されると、異臭を発して口臭になるのです。
原因4:不十分な歯ブラシやお手入れ不足

そういった意味では、不十分な歯ブラシやお手入れ不足が口臭の原因とみることもできるでしょう。
オールオン4のケアのための歯磨きは、通常の天然の歯のお手入れよりも入念に行わなくてはなりません。正しいブラッシングの方法については、この後、対策のところで詳しくご紹介します。
原因5:インプラントのちょっとした不具合
大きな不具合が生じればすぐに歯科クリニックにかかると思いますが、違和感が小さい場合、不具合に気がつかないこともあります。
しっかりブラッシングしているのに口臭が出てしまっている方は、オールオン4の小さな不具合のせいで、歯垢が溜まってしまっているのかもしれません。
ですから、まずは歯科クリニックに相談してみましょう。
対策1:徹底的な歯ブラシ
もし、通常の歯ブラシしか使っていない場合は、ぜひワンタントブラシを購入してください。普通の歯ブラシは幅1センチ、長さ3センチほどありますが、ワンタントブラシは幅も長さも5ミリほどしかありません。毛の長さは通常の歯ブラシと同じです。
先が細いワンタントブラシは、ピンポイントで汚れを落としていきます。通常の歯ブラシでは届かない、人工歯と歯茎の間をこれでしっかり磨いていってください。
また、歯間ブラシやデンタルリンスも使ってみましょう。
歯間ブラシは、ワンタントブラシでも届かない場所の歯垢を落とすことができますし、デンタルリンスは液体なので、さらに奥の細菌を除去することができるからです。
オールオン4の日ごろのケアは簡単ではありませんが、こうした毎日の積み重ねが口臭予防につながります。
対策2:歯科クリニックで定期的なメンテナンスを受ける

メンテナンスのための通院頻度の目安は、
●オールオン4の治療後1年間は3~4カ月に1度
●2年目は1年に1度
です。
オールオン4の治療を受けたら、痛くなくても口臭がなくても、これくらいの頻度でメンテナンスを受けることが理想です。
そのため、口臭が出ているものの、最近はメンテナンスを受けていないという人は、すぐに歯科クリニックの受診を予約しましょう。
プロに任せることも大切です
原因さえ分かれば、後は歯科医の指示に従って対策に乗り出すだけです。
せっかくオールオン4という「素晴らしい歯」を手に入れたのですから、快適に使いたいですよね。口臭対策はすぐに取りかかりましょう。