総入れ歯の救世士?!All-on-4(オールオンフォー)とは?

〈略歴〉
九州歯科大学卒業後、愛媛大学付属病院歯科口腔外科勤務、一般開業医勤務を経てかまくら歯科クリニックを開院。
その後、日本大学歯学部生理学講座にて博士号取得、日本大学歯学部大学院にて学位取得、日本歯周病学会認定医取得、ノーベルバイオケア社プランニング教室松山にて講師も務める。
All-on-4(オールオンフォー)とは?

しかし、All-on-4(オールオンフォー)は、すべての人工歯を繋ぎ合わせたフルブリッジを採用し、下顎4本、上顎4本から6本インプラントを埋め込むのみで、しっかりと歯槽腰に固定することが可能なインプラントです。一般的なインプラント治療より約半分のインプラントを埋め込むだけで総入れ歯からインプラントに切り替えることが可能となりました。
自身の歯のように食事を楽しめるようになったり、総入れ歯が落ちてこないか心配でしゃべり辛かったストレスから解放されたり、取り外し、清掃管理などの総入れ歯の悩みの種であったことが改善され、入れ歯で悩む必要がなくなります。
また、All-on-4(オールオンフォー)は機能性だけではありません。一般的なインプラント治療は治療時間に約3カ月から6ヶ月もの時間を要し、1度の手術だけではインプラント治療は終えることはなく、何度も歯科医院へ足を運ばなければ治療を終えることはできず、患者さまにも負担がかかっていました。しかし、All-on-4(オールオンフォー)では、抜歯からインプラント埋め込み、仮歯製作・装着までの工程をすべて1日でおこなうことが可能となりました。
患者さまのお口の中の状態によっては、仮歯装着は後日になる場合もありますが、基本てきにAll-on-4(オールオンフォー)の手術直前までは、使い慣れた総入れ歯を使用でき、当日の治療終了後には、インプラントが埋め込まれ、仮歯ではありますが自身の歯のように、生活することが可能となり、インプラントが完全に定着した6カ月頃に、機能性、耐久性、審美性に優れた、フルブリッジを装着します。
総入れ歯との違い
総入れ歯の特徴 | All-on-4(オールオンフォー)の特徴 |
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治療期間は数回の来院 (総入れ歯完成後の微調整) |
治療期間は1日 |
保健診療で総入れ歯製作も可能 | 自費診療230万円 |
総入れ歯が合わず顎堤(歯肉)が傷つく場合がある | 歯槽骨にインプラントを埋め込むために、顎堤(歯肉)を傷つけることはありません |
取り外し可能であるが、歯肉と入れ歯の隙間に食べカスが挟まる | 歯槽骨にインプラント埋め込むために、容易に取り外しはできないが、食べカスが挟まる心配はありません |
顎堤(歯肉)だけで総入れ歯を支えているため、思うように力を入れることが難しく、硬い物が食べづらい | 歯を支える歯槽骨にインプラントを埋め込むため、しっかりと固定され、硬い物もしっかりと咬んで食事ができる |
総入れ歯は熱い、冷たいなどの温度が伝わりにくいために、食事が以前のように味わうことが難しい | 総入れ歯のように、歯肉や口腔組織を覆うことはなく、温かい食べ物、冷たい食べ物も味わって食べることができる |
総入れ歯ががたつき発音しづらい、外れるか心配で思うように会話ができない | 自身の歯に劣らないほどに、違和感がなく会話を楽しめる |
毎食後の清掃・就寝時の管理が必要 | 毎食後のブラッシングが必要 |
治療の流れ

① カウセリング
問診・診察からはじまり、レントゲン撮影、歯科CT撮影をおこない、患者さまの現在のお口の中の状況を詳しくご説明し、All-on-4(オールオンフォー)治療がおこなえるのか、診断をおこないます。当院では、診断結果を基に治療をおこなうかを検討して頂くために、疑問や不安な点などをご相談ください。
② インフォームドコンセント
患者さまのご希望をもとに、歯科医師が患者さまと治療内容の説明と確認、治療日程や治療費をご案内いたします。
③ インプラント埋入手術
抜歯が必要な場合は、抜歯をおこなってからインプラント埋入手術を開始します。痛みに配慮し、麻酔は静脈内鎮静法を採用しています。点滴をおこない、徐々に眠くなり、目が覚めたころには治療は終了しています。当院では麻酔医を含め3名の医師が患者さまの身体の状況を見守りながら治療をおこないます。
④ 仮歯装着
インプラント埋入手術から数時間後に仮歯の装着をおこないます。患者さまの状態によっては後日の仮歯装着となります。
⑤ フルブリッジ装着
インプラント手術から6カ月頃に、最終仕上げであるフルブリッジを装着します。
歯の健康は心と身体の健康へ
All-on-4(オールオンフォー)をご検討の際は、お気軽にご相談ください。