歯周病~進行編~
2014年4月9日
こんにちは。
愛媛インプラントクリニック かまくら歯科の平田です。
前回、歯周病の原因について解説しました。
今回は、歯周病の進行についてみていきます。
歯というのは、歯ぐきから上の部分(歯冠)を想像しやすいですが、
実はそれよりも約2倍の長さの根っこ(歯根)があります。
その根っこを骨(歯槽骨)が支えています。
骨を歯ぐきが覆っている、ということです。
歯周病というのは、この歯の周りの骨が溶けてしまう病気なんです。
青い矢印で示しているところが、骨のラインです。
黒い〇で囲っているところに、歯の汚れはついていますが、
骨のラインが下がっている様子はありません。
一つ前の状態と比べると、歯の周りの汚れも多くなって、
骨が下がってきているのが分かります。
歯と歯ぐきとの間の溝(歯周ポケット)もできてきました。
さらに骨が溶けてしまって、最初の状態と比べると、
1/2ほど失われてしまいました。
根っこの先の方だけしか、支えられていない状態なので、
歯はグラグラ動くほどにまでなっています。
このまま放置していると、自然と歯は抜け落ちてしまいます。
虫歯は、ものがしみたり、痛みがあったりと自覚症状があるため、
気付きやすいです。
しかし、歯周病は痛みがないので、自分では気づきにくいんです。
そのため、成人の歯を失くしてしまう原因はのうち、
虫歯が3割、歯周病が6割というデータもあります。
あれ?何か歯がグラグラするな・・・
と思ったときには手遅れだったりするんです。
そうならないために、定期的に歯のクリーニングをして、
汚れをためないことが大切です。
今まで、歯のお掃除なんてしたことがなかった!
という方がまだまだ多いです。
是非、将来のためにも、1本も歯を失うことがないように
定期的なクリーニングを受けていただきたいです(@^^)/~~~