治療を中断するとどうなる?~治療中断のリスク~
2016年2月3日
こんにちは!愛媛インプラントクリニックの清水です(^^♪
2月に入り、春の陽気も待ち遠しいこの頃、いかがお過ごしですか?
本日は、治療が中断されてしまった場合、どのようなリスクがあるのかについてお話しさせていただきます。
皆さんの中には、「歯が痛くて歯医者にいったけれど、応急処置で痛みがとれたから治療は止めようかなあ・・・。」「仮歯が入ったからこれで充分かなあ・・・。」と自己判断で治療を中断されている方はいらっしゃいませんか?
勝手な自己判断で治療が中断されると、せっかく進んでいた治療が長引くだけではなく、歯の寿命を縮めてしまうことにもつながりかねません。
治療中断が起こりやすい場面として、4つの場面が考えられます。
① 応急処置をして痛みが治まったとき
② 型取りをして次回完成のとき
③ 神経の治療の途中のとき
④ 仮歯が入ったとき
① 応急処置をして痛みが治まったとき
炎症が激しく痛みを訴えて来院された患者様に対して、当院ではまず炎症を取り除く治療を行っていきます。炎症が治まると激しい痛みは取れますが、歯科の治療はそこから始まる場合が多いです。そこで中断をしてしまうとまた同じ状態に戻ってしまいます。
② 型取りをして次回完成のとき
かぶせ物や詰め物を製作した場合、なるべく早くお口の中に入れてしまわないと合いが悪くなってしまいます。合いが悪いものは歯とかぶせ物の間に隙間ができ、二次虫歯になりやすいだけではなく、最悪の場合製作物の作り直しになってしまいます。
↑不適合な詰め物のレントゲン写真(歯と金属との間に段差ができている)
③ 神経の治療の途中のとき
神経の治療は細い神経の中を治療していくため、何回か治療回数がかかってきます。お痛みが取れてくるとモチベーションが下がりやすい場面ですが、ここでしっかりと治療を行うことが今後の歯の健康寿命に繋がっていきます。神経の治療が中断されると、歯の根の先に病巣(膿の袋)ができ歯が使えなくなってしまうことも考えられます。
↑歯の根の先に病巣(膿の袋)ができているレントゲン画像
④ 仮歯が入ったとき
仮歯が入ると、見た目には自分の歯のような状態になります。お食事を行うこともできますが、仮歯はプラスチックで製作されており、金属やセラミックスに比べもろいです。また、仮歯は本番の金属やセラミックスが入るまでの一時的なものなので、本番のものに比べると精度が劣ります。そのままの状態にしておくと、残っている自分の歯が今以上に悪くなってしまうことが考えられます。
歯科の治療は歯の状態や製作の都合のため、どうしても回数がかかったり期間を空けていただかなければいけないことがあります。
治療中にご不安に思ったことは遠慮なくスタッフや歯科医師にお尋ねください。
そして、治療はしっかりと最後まで終わらせて歯の健康を守っていきましょう!