子供の反対咬合の治療について
2015年12月18日
こんにちは。愛媛インプラントクリニックかまくら歯科、勤務医の久保です。
最近、お子様の矯正について考えられているお父様、お母様のご相談をよく聞きます。その中でも受け口つまり反対咬合の治療について今回はお話させて頂こうと思います。
反対咬合とは下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のことです。
反対咬合は骨格的な問題を抱えている場合と、 原因が歯に限局している場合とが考えられます。
反対咬合は見た目だけでなく、咀嚼障害や発音障害など様々な問題を引き起こします。
不正咬合の中でも反対咬合の治療はできるだけ早期に行った方がよいとされています。
実は同じ顎でも上顎と下顎では成長のピークが異なります。上顎は小学校の低学年頃に成長のピークを迎えるのに対し、下顎はそれより後の思春期頃にピークを迎えます。
反対咬合だと下顎が上顎の前にありますから上顎の成長を阻害してしまいます。そのため、上顎の成長を抑制しないよう、小学校低学年以前に矯正治療をするのが望ましいのです。
当院でワイヤーにて矯正治療を行った患者様のお写真です。治療開始から4ヵ月程で咬み合せが改善したのが分かると思います。反対咬合は遺伝的な要因も大きいため、再度下顎が前に出てくる可能性もあります。今後は定期検診で成長がある程度止まる高校生くらいまで、経過観察を行っていく予定です。
初診時
4か月後
治療法は原因によって異なりますがワイヤー矯正や床矯正、チンキャップなどがあります。
治療開始のタイミングも歯並びの問題やお子様の発達・発育状態によって様々です。
歯並びが気になる方はお早めにご相談ください。