部分矯正について
2016年2月18日
こんにちは。かまくら歯科勤務医の宮田です。寒暖の差が激しいこの頃ですが体調など崩されていませんか?
さて、今回はMTM(少数歯の部分矯正)によって審美的問題を解決した症例をご紹介します。
この患者さんは前歯の治療を始めるに当って、歯茎の位置が気になっているという相談を受けました。下の写真をご覧下さい。左上の一番前の歯が、他の前歯と比べ歯茎の境目が上方にきています。
そこで、レントゲンや模型を使って検討し、この歯だけを引っ張って歯茎の位置を変える治療を行う事となりました。具体的に何をするかと言うと、まず前歯を繋がった仮歯に置き換えます。そこにワイヤーを埋め込み、歯の根にフックを付けてゴムで引っ張るのです。
そして治療開始から1ヵ月もすると・・・
お分かりになりますか?歯が下に伸び出して歯茎の位置が変わってきています。なぜこんなことが起こるのかというと、人間の体は歯茎と歯と歯を支える骨の位置関係を常に一定に保とうとするからなんです。歯を弱い力で引っ張ると少しずつ伸び出します。その時に骨も一緒に伸び出すので、その上の歯茎の位置も変わってくるのです。人の体ってすごいですよね。
そして、治療開始から約3ヵ月後被せ物の型を採り、セラミックの歯が入りました。いかがですか?初めと比べると随分綺麗になりました。患者さんにも大変満足して頂いています。
今回ご紹介した治療は保険外になりますが、見た目の改善だけでなく歯茎の中で虫歯になってしまった歯を抜かずに残すことも可能な場合があります。気になる部分がある方はお気軽にご相談下さい。