TCH(歯列接触癖)とは?
2016年5月9日
こんにちは(*^_^*)愛媛インプラントクリニックかまくら歯科 歯科衛生士の福井です。
今日は4月22日に行われた院内研修で学んだことを書きたいと思います!
当医院では毎月歯科衛生士の上間京子先生を講師として、歯石取りの練習や歯周病についての勉強会を行っています。
今回はTCHという癖について学びました。
皆さんは気づいたらくいしばっていた、顎がだるいと思うことはないですか?
TCHとは歯列接触癖といって上下の歯をずっと接触させた状態のことを言います。
実は私たちのかみ合わせは何もしていないときは上下の歯が接触しておらず、2~3mmの隙間が空いています。これを安静空隙といいます。
上下の歯が接触するのは会話や食事をするときぐらいでトータルにすると大体1日17分程しかないそうです。
それが何かに集中していたりストレスや緊張で無意識に持続的に上下の歯が接触することで特に強くかみしめているわけではないのにあごの筋肉は疲労を感じ、気づいたら顎がだるいといった症状を引き起こしてしまいます。
◎TCHセルフチェック
・舌に歯の圧痕はないですか?
・頬に噛んだ痕はないですか?
TCHが長く続くと寝ている間にも無意識にかみしめや歯ぎしりをしてしまい、起床時に顎の疲労感を感じたり、顎関節症や頭痛、慢性的な咬合痛、歯周病を悪化させたりと悪影響を及ぼします。
TCHを防ぐには何もしていない時に上下の歯が当たっているなと感じたら離すように心がけることです。そして舌を正しい位置に置いておくことが大切です。舌の先端は上の前歯の裏側に軽く触っていて全体は上顎にくっつくような位置がよい位置です。舌の力が弱っていると歯間空隙を作ることができず、上下の歯が接触してしまいます。物を飲み込むときは舌を上顎につけるイメージでいること、口呼吸をしないことを意識したり、目のつくところに「かみしめない!」と張り紙をするなどして歯を接触させないよう習慣化していくことが大事です。