ノーベルバイオケア、ストローマン
2016年9月26日
愛媛インプラントクリニックかまくら歯科 院長の鎌倉です。
先日、治療が終わった患者さんのお話です。
患者様のご希望で写真などをブログにアップして欲しくないとのご希望でしたのでお話だけです。
当院のブログは患者様の了解を得て写真やレントゲンを引用させていただいております。
さて、日本で販売されているインプラントのメーカーは何社ぐらいあるのでしょうか?
世界には300社くらいあると言われ、そのうち200社くらいが日本で販売されているそうですが、その他に歯科医師が独自に製作して患者様に使っているケースもあります。
しかし、多くのインプラントメーカーが存在してもそのうち5社くらいがメジャーで使用量の8割以上を占めています。
そのうち、インプラントの老舗は次の2社。
ノーベルバイオケア社とストローマン社です。
この2社は、インプラント業界を研究によって引っ張ってきました。
私はノーベルユーザーですが色々なところに色々な工夫がされていて使い込むほどに、よく考えて設計されていると感じます。
そして今回は、県外でストローマンのインプラントを埋入されていた患者さんにノーベルのインプラントを埋入して両者をつないでブリッジを装着したお話です。
その患者さんは半年ほど前にいらっしゃいました。
ストローマンのインプラントを奥歯に入れていたがインプラントの前の歯が2本破折して抜歯になってしまったのです。そのような場合、前に1本インプラントを追加してつなぐと良いのですが、当院ではストローマンインプラントは取り扱っていません。ノーベルの部品とは全く互換性がないんです。
そこで、私は以前患者さまが通われていた県外の歯科医院に電話をして今、お口の中に入っているストローマンインプラントの種類を教えてもらいました。
なんと20年近く前のインプラントでした。
20年前のインプラントというともう部品が絶版になっているかもと考えながら、メーカーに問い合わせたところ部品は全て用意できるそう。
素晴らしい。
やはり大手のメーカーはアフターサービスが違う。
担当者の方は親切に部品を選んでくれたり、ドライバー、レンチを貸し出したりしてくれました。そして、2大インプラントメーカーコラボのインプラントブリッジ(奥歯)が完成したのでした。
したがって、皆様にお伝えしたいのは、あまり需要のないインプラントを使用していると将来何かあった時に部品がない、会社が廃業している、日本から撤退しているってことがありますよということです。
ですから、僕はノーベルバイオケア一筋です。少し材料費がかかり患者様にも負担していただくてはなりませんが、自分の体に入れるものは信頼の置けるものを使いましょう。