ALL-ON-4 ポルトガル伝来
2016年8月8日
愛媛インプラントクリニックかまくら歯科、院長の鎌倉聡です。
当院で、インプラント治療が終了した患者さんは三か月から半年に一回インプラントメンテナンスにいらっしゃいます。
特に、ALL-ON-4を行った患者様は3か月に一度お見えになる方が多いです。本日もお一人経過を見せに来ていただきました。
この、ALL-ON-4という治療法、最近ではインプラント治療を行わない歯科医師でも当たり前に知っている治療になってきました。
しかし、10年前にはまだまだ認知されていなかったのです。
ALL-On-4、僕も始めてから10年経ちました。
その特徴は、
・4本のインプラントで12本の歯を支える
・後ろの2本のインプラントは斜めに埋入する(傾斜埋入)
・傾斜埋入したインプラントはマルチユニットアバットメントで角度補正できる
・埋入したその日に仮歯が装着できる
などなど、今までの概念を変える治療法でした。
この治療法は無歯顎の患者さんを救う!と考えた私は、すぐにポルトガルのリスボンのパウロマロー(考案者)のクリニックに直接治療法を学びに行きました。
ALL-ON-4、マロクリニックで数日かけて学び、手術の見学もしました。大変貴重な体験でした。彼のクリニックにはヨーロッパ中から患者が来院されていました。”埋入した日に歯が入る”ことが、遠方の方も治療を可能にしたのです。
私もあれから300症例を超えるALL-ON-4治療を行ってきました。
その、経験を今後の出会う患者様に活かしていきます。
マロクリニックの研修(10年前なので若い!)
来院された患者様のお口の中。上顎にALL-ON-4を行っています。
経過良好です。4本のインプラントが配置されています。2本は斜めに埋入されています。副鼻腔を避ける設計になっているわけです。