お兄ちゃんがしていた矯正を私も!
2016年9月9日
9月に入り段々と涼しくなってきましたね。朝や夜と、お昼の気温差が結構あるので風邪を引かないように気を付けましょう。
さて今回は床矯正によって顎を広げた患者様の紹介をします。
床矯正はこのような装置を使います。真ん中にあるネジを一週間に一度回していく事で、少しずつ内側から力を加え、顎を広げていきます。取り外しが可能な装置なので、食事やスポーツをするときは外していただくことになっています。しかし反対に、取り外しができるからと言って外している時間が長いと顎は広がりません。当院では一日14時間以上つけていただくことをお願いしています。また、長い時間つけていても装置がお口の中で浮いてしまっていても意味がないです。それらのチェックはお母様にも手伝って頂きます。
矯正治療はご本人だけでなく、ご家族の協力も必要な治療なのです。
今回ご紹介する患者様は、定期検診で当院に通ってくださっていたのですが、先生から顎が小さいので矯正を考えてみて下さい、と言われたことで矯正治療を始められました。またこの方のお兄さんが当院で矯正をしていたので、ご本人も矯正をやりたいと思っていたのもきっかけの一つでした。
当院では矯正を始める前に、レントゲンや写真、歯の模型を取って院長が診断を行います。そのときの模型がこちらです。
2番目と4番目の間にスペースがほとんどなく、このままだと八重歯になってしまう可能性がかなり高いです。将来抜歯矯正をしないためにも早めの治療が必要です。
それを聞いた患者様はすぐに矯正を始める決意をされ、この方の矯正治療がスタートしました。
最初は慣れるまでに時間が少しかかりましたが、毎日頑張って装置をつけてくれました。その結果、1セット目の装置が終わった時点でここまで顎が広がりました。
しかしこれではまだスペースは十分ではありません。2セット目も必要です。患者様の了承も得て矯正治療はもう少し続くことになりました。
2セット目からは学校にもつけていけるようになったため、より時間を確保することができました。
2セット目が終わったときの歯の模型がこちらです。最初と比べてみると……。
かなり顎が広がっています!よく頑張りました!
しかし今後もまだ経過を見ていく必要があります。定期検診で歯並びを見ていき、永久歯に生え揃ってから必要があればワイヤーを入れて歯列を整えていくことになります。
一旦床矯正は終了です!お疲れ様でした^^